ABSマスターバッチは特別なマスターバッチです。ユーザーが製品に指定したプラスチックの種類に応じて、キャリアと同じプラスチックで作られています。たとえば、PP マスターと ABS マスターはそれぞれ PP と ABS をキャリアとして選択します。
ユニバーサルマスターカラー:レジン(通常は低融点のPE)も支持体として使用されますが、支持体レジン以外のレジンの着色にも使用できます。
使用するカラーマスターバッチは、色材とプラスチック原料および助剤の配合関係に注意する必要があります。選定のポイントは以下の通りです。(1) 色材は樹脂や各種助剤と反応せず、耐溶剤性が強く、マイグレーションが少なく、耐熱性に優れる等々。つまり、マスターバッチは様々な化学反応に参加できない。たとえば、カーボン ブラックはポリエステル プラスチックの硬化反応を制御できるため、ポリエステルにカーボン ブラック材料を追加することはできません。プラスチック製品は加工温度が高いため、成形加熱温度の条件下で色材が分解・変色してはいけません。一般的に、無機顔料は耐熱性に優れ、有機顔料や染料は耐熱性に劣りますので、色種の選択には十分な注意が必要です。(2)色材の分散性、着色力が良好であること。色分散が均一でない場合、製品の外観性能に影響します。色材の着色力が弱いと、色材の量が増え、材料費が高くなります。同じ色材でも樹脂によって分散性や着色力が異なるため、この点に注意して色材を選ぶ必要があります。色材の粒子径も分散に関係します。色材の粒子径が小さいほど分散が良くなり、着色力が強くなります。(3) 色のその他の特性を理解する必要があります。たとえば、食品や子供のおもちゃに使用されるプラスチック製品の場合、色は無毒でなければなりません。電化製品に使用されるプラスチック製品には、電気絶縁性に優れた色材を選択する必要があります。屋外のプラスチック製品の場合、耐候性に優れた耐老化性の色などを選択する必要があります。
投稿時間: 2023 年 3 月 17 日